- 調査目的と背景 -
- 調査目的と背景 -
 DVDレコーダーや液晶テレビなどに代表されるデジタル家電市場が急成長を遂げる一方において、オーディオ機器市場はこれまで携帯MDプレーヤーやミニコンポなど一部のオーディオ製品市場において大規模な需要市場の獲得に成功してきたものの、現状ではこれら製品市場も頭打ちの状況にあるなど市場の停滞感を否定できない状況にあった。この背景には1980年代後半から1990年代前半にかけてのオーディオ不況に伴う電機各社のオーディオ事業の縮小・撤退、あるいは生産コストの安価な海外工場への移転などによる国内オーディオ事業の空洞化現象が進行した結果、オーディオ事業そのものが製品各社にとって旨味の少ない事業へと後退し同製品市場への新製品投入見送られてきたことなどがあげられる。
 しかし2000年代に入りDVDプレーヤーや薄型テレビなどのデジタル家電市場の急成長が奇しくもアンプやスピーカーシステムと言った音響ユニットとしてのオーディオ機器の需要を拡大させ、またパソコン市場の拡大に伴う同製品へのオーディオ・ビジュアル機能の付加やAV機器とのネットワーク化の推進化が各種オーディオ機器のデジタル化の進展を推し進めるなど、ここにきてオーディオ機器市場はデジタル化・記憶容量の大容量化・ネットワーク化などの言葉をキーワードに新世代のデジタルオーディオ機器市場として新たな展開と需要市場の拡大を見せ始めてきている状況にある。
 本情報図書ではこのように既存の音響技術を更に向上させながら加えてデジタル技術の搭載により従来とは異なった付加価値を備えたことにより再び需要市場を拡大させ始めてきているオーディオ機器市場の実態を詳細に調査・分析すると共に、今後大規模な需要市場の形成が見込まれる次世代のオーディオ製品市場をも視野に入れたデジタルオーディオ機器市場の現状と今後の市場性を明らかすべく企画・立案した次第である。